ちわっす♪
今日はアルマイトリム修理のお話です。
ホイール修理には教科書やマニュアルなんて存在しないのでホイール修理屋さんは各ショップさん独自の方法・技術で修理を行っております。修理方法もさまざまのようですね。
この修理方法は克也の独学です。
東海ビレットではこんなふうに修理しております。
鏡面アルマイトリムの修理
先ずは曲り修理編
こんなふうにプレス痕が。。
この傷を削り落とし(カールリムの場合は溶接が必要)バフで鏡面仕上げします。
ここで問題です
もともとオリジナルはアルマイトでコーティングされておりますが今回研磨・バフでアルマイトを削り落とした状態になりますよね。
リム全体にバフを掛けれればいいのですが今回修理品のハイパーフォージドは溶接タイプなので分解不可。当然ディスクが邪魔で全体バフはできません。
こんな場合はリム天面部のみを加工するわけですが、
それだと境目ができちゃいますよね。
ようはアルマイト被膜が残っているところと剥がれてるところ、
磨いているところと磨いていないところの境目です。
この修理方法だと避けられない問題なんですよね~。
この境界線をどの位置に持ってくるのか
ホイールにとよってアールの角度や形状も違うので最適な位置を探し出し一番目立たないところに境目を作ります。
今回はこの位置を選択
位置をミスると修理しちゃった感まる出しの仕上がりでかっこ悪いので要注意。
ここは重要なポイントです。
後、
境目ぼかすのではなくバシッと切れ目を入れたほうが見栄えがGOOD!
そして、
研磨・バフ後はアルマイトを削り落としているのでアルミがむき出しの状態となります。
この状態だと2~3週間でアルミが酸化して白く濁ってきちゃいます。
『修理したらにリムが変色してきた。』ってよく聞くでしょう。これはアルマイトを剥がしたから白く濁っちゃうんですよ。
要はアルミのコーティング作用がなくなってる状態。
そこで
東海ビレットではクリアー塗装でコーティングを行います。
(納期・価格に応じクリアーなしでもOKです。)
アルミ鏡面仕上げにクリアー塗装すると剥がれない?
クリアー塗装をすると鏡面仕上げの光沢が鈍らない?
コレも修理でよく耳にすることですね。
一般的な板金塗装用の塗料でアルミ鏡面仕上げの上に塗装したら密着不足で剥がれます。
ご安心下され♪
東海ビレットで施工するクリアー塗装は密着強度抜群そんな簡単に剥がれません。・透過性もあり!
オリジナルブレンドの高温焼き付け型クリアーで6時間ほど窯でじっくり焼きます。
温めるのではなく焼くのです!
納期は1週間~10日
クリアー塗装はオプションとなります。
20inまで1本¥4,320
21~22が1本¥6,480
23in以上は窯に入らないのでできません(-_-;)
仕上げのビジュアルに大差はございません。
鏡面アルマイトリム修理の場合、
完璧なオリジナル復元は不可能なので修理ではこれが限界かな?
続いて
傷修理編
深い傷は溶接でアルミを肉盛りします。そして切削。
鏡面仕上げしてクリアー塗装!
今回紹介した修理方法は克也の独学であり、克也の修理方法です。
決して正解とは言いませんが15年かけ培った独自のノウハウです。
冒頭で言ったように各ショップさんで修理方法もさまざまです。
どの方法がベストか?はっきりした答えはありません。
当然ウチより優れた設備と技術で修理業を営んでいるお店もあります。
そういうお店に匹敵するお仕事がしたいな。
沢山の技術を身につけお客様にもっともっと喜んで頂きたい。
今後も頑張って精進し勉強してまいります!