2013.06.22ハイパー塗装
ハイパー塗装の下地処理。
ちわっす♪
今日はハイパー塗装の下処理についてお話します。弊社のハイパー塗装は4コートで行います。塗装工程は下記の手順。
1.パウダーアンダーコート(パウダーコート)
2.クリアー塗装(溶剤)
3.ハイパー塗装(溶剤)
4.クリアー塗装(溶剤)
塗装作業も重要な仕事ではありますが他にもハイパー塗装の場合もっと重要なことがあります。
先ず、
弊社ではハイパー塗装を行う際は全塗装剥離から開始しパウダーコートをアンダー処理剤として使用しております。
1.塗装剥離
2.ウォーターブラスト
3.研磨機にてアルミ表面研磨
4.乾式ブラスト処理
ハイパー塗装は下処理が最も重要な作業で表面の平滑性が命です!
ちょっとした凹凸も目立ってしまうので丁寧な面出し作業が必要です。
そのためには塗装前の状態からある程度表面を平滑にしておきます。
剥離後はアルミ素地を研磨し,より新品に近いコンディションにします。
しかし、
アルミの生地がもともと良くないモノ・・・
このようにアルミとは異なる金属?異物が混ざっている場合があります。
最悪クラックが発生したりエア漏の原因にもなります。
日本のメーカーではこのような場合殆どのモノがパテで補修が掛けられておりますがアメリカ&中国製メーカーではチェックが曖昧なのか?ナニも補修されていないものが多いですね。
運悪くリム部分に異物が入っているケースでは
簡単にクラックが発生しちゃいます。
鋳造ホイールの場合は生地の当たり外れが激しいですよ。
一流メーカーのモノも例外ではありません。
アルミ素地不良は塗装を剥がさないと分からないので
一般的に人目に触れることは殆どありません。
他にも、
巣穴&異物。
極端に巣穴が酷いものは
バレル研磨で巣穴を叩き潰す処理法や、鉛を高圧で叩き付け埋め込む方法があります。
しかしこの加工は何れもコストがかかりお客様に大きな負担いなってしまう為、弊社ではあまりお勧めしておりません。
弊社ではパウダーコートで巣穴を塞いでおります。
コレは巣穴に反応しクレーター状になったパウダーコート。
パウダーコートはデリケートな塗装のためこのような素地不良の部位には敏感に反応してしまいます。
クレーターは一つ一つ丁寧に削り落とします。
しかし
目で確認できる範囲でしか対応できないので小さな巣穴は見落としてしまいどれだけ丁寧にサンディングをしても残ってしまう場合があります。
ここまでサンディングが進むと
巣穴を確認することはほぼ不可能。
後は、塗装後しか確認できません。
ハイパーブラック塗装
鋳造ホイールは素地の当たり外れがある為、
塗装を剥がした後に
うわっ!やられた~~
ってことがよくあります。
このような場合でも
そのアルミのコンディションの中で最高の仕事をする努力は怠りません。
しかし、素地次第で仕上がりが左右されるハイパー塗装。
上手くいくものもあれば、どれだけ頑張ってもダメなものもあります(涙)
極力言い訳はしたくありません。
手塗りでは限界がある事もご理解下さい。
今回は上手くいった\(^o^)/