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2021.04.13マグホイール

ポルシェ964RSマグホイールレストア

PORCSHE964RS

マグネシウムホイールレストア

PORSCHE乗りのオレにとって憧れの964RSです。

今後何十年も存続していって欲しいという願いを込め丁寧にレストアしました!

オリジナル塗装を剥離した状態です。
マグネシウムホイールの塗装剥離は専門業者に依頼します。

通常の剥離剤ではマグを酸化させてしまう恐れがあるので、ここはマグを熟知したプロにお任せです。

30年近く使用されて来たホイールの割には深い腐食もなく良好な方です。

もっとひどいコンディションのモノばかりやっているので今回はちょっと楽だな。

裏側もまあま綺麗だね。

 

先ずはマグの酸化除去から

ショット加工でマグの腐食を取り除きます。

マグネシウムは粉塵になると爆発するので乾式のブラストは危険を伴います。

従って、ここは長年の経験で得た秘密のノウハウでショットを打ちます。

 

ショット加工で荒れた肌を整えていく作業

裏側だからと言って手抜きはしません。
徹底的に綺麗にします。

研磨するときも粉塵爆発に備え集塵機全開

一度マグホイールの研磨中に大やけどをした経験があるオレ(-_-;)

軽いタッチの研磨じゃあショットで吹き飛んだ酸化部は落ちませんでしたね。

くっそーーー意外と根深い酸化だな。

ダブルアクションやポリッシャーでも研磨は可能だけど、凸凹にしたくないのでオレは回転切削機を使用してる。

こんなもんかな。

めっちゃ綺麗になったでしょ。

 

 

 BEFOR           

AFTER

3D burushed(^^)v

この完成度の高さならこのままクリアでフィニッシュしたい所だなあ。

そんなワケにもいかんよねーーー(笑)

ここでマメ知識

マグネシウム塗装前の下処理方法は各業者さんいろいろなやり方があります。

弊社ではマグネシウムの下処理は
ショット加工にて作業します(足付け及び酸化除去)
1.塗装剥離(マグ専用剥離剤使用)
2.腐食除去ブラスト及び切削

化成処理を勧めている修理屋さんも有りますが腐食を完全に防ぐ事は無理じゃないかな?
真っ新なマグネシウムには化成処理及びアルマイト加工は効果的だけど経年劣化し一度腐食してしまったマグネシウムには不必要だと思います。

化成処理の種類にもよりますがなにより人体に影響する(毒)もありますしね。

最も重要なのは下地処理後の乾燥化でのマグネシウム金属の保管です。
マグネシウムに空気中の水分(湿気は大敵)を付着させないよう下地処理直後は焼付乾燥装置に保管し加熱します。
湿気を完全に飛ばした状態で間髪入れずにドライプロテクター(マグ専用プライマー)をパウダーコートします。
弊社では創業以来20年以上この方法でマグネシウムのレストアを行っております。

 

そんな感じで

研磨後は1本完成しては

素早く焼付乾燥装置に入れます。

から焼きして

少々熱が加わった状態で

マグネシウム専用プライマーをパウダーコートします。

下処理完成。

文字もくっきり残りました。

アルミと違いここまでの作業がめっちゃ大変なのがマグホイールです。

ここからはアルミホイールと一緒っす。

プライマーをサンディングして

2コート目

シルバーメタリックパウダーコート

シルバーメタ完成

3コート目
クリアーパウダーコート

完成!

今回はマグネシウムホイールレストア
耐久性重視の3コートオールパウダー仕上げをご紹介させていただきました。

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